勝利者の宣言

今回は、「勝利者の宣言」を訳してみました。

勝利者の宣言


1.
峻厳なる6月25日 戦争のその日
勝敗を決する決戦に 我らは進み出た
朝鮮の模範となるような仇討ちを果たし
戦勝の7月27日 祝砲あげた


侵略者どもよ 無闇に騒ぐな
6月25日の後には7月27日 勝利の7月27日がある


2.
戦勝を抱きしめながら その日の気性
この領土で 百倍に達し溢れる
盾と長剣をともに磨き上げたか
我らが警告に 空言はない


侵略者どもよ 無闇に騒ぐな
6月25日の後には7月27日 勝利の7月27日がある


3.
惑星を激しく揺さぶる 我らが国力
平和のために 雷落とさん
正義の銃隊は憤怒の念湧き上がらせ
勝利へ 勝利へ 向かわん


侵略者どもよ 無闇に騒ぐな
6月25日の後には7月27日 勝利の7月27日がある

とても激しい曲です。他の社会主義国ソ連や中国など)に同様のものを探す気力さえなくさせる、共和国独自の異常なまでのパッションが漲った曲です。


さて、歌詞中に出てくる「6月25日」というのは朝鮮戦争勃発の日である1950年6月25日を指します。
共和国の公式見解ではこの日「南が38度線を越えて侵略してきた」ということになっていますが、さまざまな資料から今では「北が38度線を越えて南へ奇襲攻撃してきた」というのが定説です。
(とはいえ、奇襲の甲斐あって、共和国はわずか3日でソウルを陥落させることに成功したわけですが。)



また、「7月27日」は板門店で休戦協定が結ばれた1953年7月27日を指します。
「休戦」なのですが、「侵略された」と主張している共和国からすれば、これは「勝利」なのだそうです・・・


音源:
mediafire
(元リンク: 金日成放送大学


Youtube: